採血室からの学会および論文発表
14.野々部 亮子.森田 賢史.高橋 恵.盛田 和治.曽根 伸治.矢冨裕.血糖負荷試験における採血管供給システムの構築.日本臨床検査自動化学会 第48回大会.2016.9.22-24.横浜.
(抄録抜粋)
当院の血糖負荷試験は,外来採血室にて通常の採血業務として実施しており,採血開始から検査終了までに90分〜300分を要する.よって@採血業務の忙しい時間帯に血糖負荷試験採血が集中し時間通りに採血ができない,A採血時刻に患者が不在の場合にスタッフが気づかずに定時採血がなされないなどの問題が生じていた.そこで,採血システムに負荷試験専用の時間管理システムを追加して運用を開始した.
各採血ブースの端末に血糖負荷試験用のアイコンを追加表示した.採血台でブドウ糖溶液を飲み終えた後,負荷試験用業務開始ボタンを押下すると,終了までの採血時刻が自動的に画面に表示され,採血スタッフが次の採血時刻を随時確認できるようにした.また採血時刻10分前,5分前には,血糖負荷試験用アイコンの色が黄,および赤に変化し,どの採血台でも血糖負荷試験採血時刻が判るようにした.患者には医師から指示があった90分〜300分の30分毎の採血時刻を印刷したラベルを渡して注意を促した.これにより採血業務が忙しい時間帯でも各採血台で随時負荷試験の採血時刻を確認できるようになり,採血の遅延,漏れが無くなり,より正確な血糖負荷試験が実施できるようになった.