採血室からの学会および論文発表
6.曽根 伸治.市民公開ワークショップ2「患者と医療者の情報共有は医療をどう変えるか」.安全かつ質の高い外来採血業務を目指して.第8回 医療の質・安全学会学術集会.2013.11.東京.
(抄録抜粋) 安全かつ質の高い外来採血業務を目指して
当院の外来採血室は,患者さんを待たせず医師の依頼通り,誤りなく安全な採血を行うことを理念に業務を実施している.1患者毎に手指消毒および手袋交換を行い,感染対策にも万全を期している.採血時のトラブルでは,血管が見つけ難い場合や血管が細くて1回の穿刺ではうまく採血できないことがある.また,採血がスムーズにできずに,凝集や溶血が起きて正しい結果が報告できず,再採血をお願いすることもある.さらに,採血待合室のポスターに示す採血に伴う合併症を起こすこともある.
我々は,採血の必要性,採血に伴う合併症などについて「採血説明書」を作成して,受付窓口での配布およびホームページ上で情報提供を行っている.また,採血待合室ではポスターの掲示および患者呼出端末に採血の注意事項を表示して円滑な採血業務を心掛けている.採血時に必要な患者情報は,システムに登録して採血画面に表示することで,患者から情報提供が無くても誤り無く採血できる工夫をしている.さらに,ご意見箱を設置して,患者からの採血に関するご要望などをいただいている.