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採血室からの学会および論文発表

5.曽根 伸治,他.採血業務の効率化に向けた取り組み.Medical Technology 40:1362-1365,2012

(論文抜粋)  採血業務の効率化に向けた取り組み.

 多くの外来採血患者は,診療前検査を必要としており,採血室での待ち時間の延長が診療を遅らせる原因となる.外来採血には,「医師の依頼通り誤りなく安全な採血を実施する」,「患者を待たせずに採血をする」ことが求められている.一方で,外来迅速検体検査加算は,患者に結果の説明をした上に文書で情報提供して,結果に基づく診療が行われた場合に5項目を限度として各項目10点を加算するので,病院の収入に貢献することができる1).
 当院では外来採血開始の8時10分には診療前検査の採血患者が集中し,午前10時頃は診療前と診察終了後の採血患者が重なる.正午過ぎには採血担当者の休憩時間が重なり,採血の待ち時間が長くなる傾向があった.多くの施設で外来採血室の待ち時間短縮の取り組みが実施されている2).本稿では『採血業務の効率化に向けた取り組み』として,当院の安全な採血体制および採血待ち時間短縮への取り組みなどを紹介する.

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