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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
イムライト2000XPiを用いた総IgEおよび特異IgE測定試薬の性能評価(承認番号3333-72)
  1. 研究課題名
    イムライト2000XPiを用いた総IgEおよび特異IgE測定試薬の性能評価
  2. 承認番号,承認日
    平成25年6月25日(承認番号3333-72)
  3. 内容  
      アレルギー性疾患は,その免疫反応の多様性よりI型からW型のタイプに分類されています.中でもI型アレルギーはIgE依存型と呼ばれ,IgEが大きく関与するアレルギー反応です.IgE 抗体はアレルゲンへの感作の結果として生じるため,IgEの総量を測定することは,アレルギー性疾患の診断,経過観察に有用です.特に問診から 原因アレルゲンが特定できない患者がアレルギーであるか否かの診断,または多数のアレルゲンに感作されている患者の経過観察に有用です.特異的IgE抗体の測定は,アレルギー患者における生体内の原因アレルゲンの同定及びそれに基づいたアレルゲンの除去・回避等の原因療法に利用されます.
      シーメンス社より新たに開発されたアレルギー測定試薬は,ビーズ固相とした2ステップサンドイッチ法に基づく化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)を原理とします.WHO国際単位を用いた第三世代の試薬で,低濃度域の特異的IgE抗体を測定します.
      本研究では,全自動免疫化学発光システム「イムライト2000XPi」を使用し,総IgEおよび特異IgE測定試薬の性能評価について検討します.(保田 奈緒美)
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