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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
ファディア社新規試薬「ミトコンドリアM2」および「ssDNA」の基礎的・臨床的有用性に関する研究(承認番号3333-52)
  1. 研究課題名
    ファディア社新規試薬「ミトコンドリアM2」および「ssDNA」の基礎的・臨床的有用性に関する研究
  2. 承認番号,承認日
    平成25年2月25日(承認番号3333-52)
  3. 内容  
      抗ミトコンドリア抗体(anti-mitochondrial antibody:AMA)は,原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis:PBC)の診断に用いられる疾患特異性の高い自己抗体です.AMAの対応抗原はその局在や酵素処理に対する反応性などからM1〜M9までの亜型に分類され,このうち,抗M2,M4,M8,M9抗体はPBCの病態や予後との関連性が注目されています.厚生省難治性の肝炎調査研究班による診断基準では,肝生検による組織学的な裏付けがなくても,臨床的にPBCが考えられ,AMAまたは抗PDH抗体(抗M2抗体)が陽性であればPBCと診断してもよいとしています.
      抗DNA抗体は,二本鎖DNA(double-stranded DNA Antibody),一本鎖DNA(single-stranded DNA Antibody)に対する抗体に大別されますが,臨床上は,熱変性DNAに対する抗体を抗ss-DNA抗体,nativeDNAに対する抗体を抗ds-DNA抗体としています.抗ds-DNA 抗体は活動期SLEに特異的に出現し,疾患活動性を反映するといわれており,抗ds-DNA抗体が強陽性となる疾患は,SLEのみにほぼ限定されますが,抗ss-DNA抗体はSLE以外の疾患でも検出され,抗ss-DNA抗体陽性のSLE患者では,むしろ軽症の臨床経過をとる傾向があるとされています.また,抗ds-DNA抗体陰性のSLE患者にも抗ss-DNA抗体が検出されることがあります.
      本研究では,「エリア ミトコンドリアM2」および「エリア ss-DNA」の基礎的検討を行い,臨床的有用性について評価を行います.(渡邊 奈緒美)
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