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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
検査部における新規試薬および測定機器の評価(包括申請)採血後に生じる血糖値低下に対する新たな解糖阻止剤の開発の試み(承認番号3333-110)
  1. 研究課題名
    検査部における新規試薬および測定機器の評価(包括申請)
    採血後に生じる血糖値低下に対する新たな解糖阻止剤の開発の試み
  2. 承認番号,承認日
    平成28年5月25日(承認番号3333-110)
  3. 内容
     血糖値は糖尿病診断・治療・モニタリングで重要な検査項目である.特に,糖尿病の診断に関しては,測定上血糖値がわずかにずれるだけで,「糖尿病型」,「境界型」,「正常型」の判断が変わることがありうるので,その測定にはより高い正確性と精密性が求められている.
     「血糖値」は採血後に時間が経過すると主に赤血球の解糖系により分解され,減少することが知られている.そのため,現在の血糖測定用の採血管には解糖阻止物質(血糖低下を防ぐ物質)としてフッ化ナトリウム(NaF)が添加されている.しかし,我々はこのNaF存在下でも保存条件や測定までの時間により,血糖が低下していることを明らかにした.このことは,採血後測定するまでの時間により,血糖値が変化することを示し,測定までの時間経過により生体内の血糖値が正確に反映されていない可能性を示唆している.
     そこで本研究では,血糖が測定されるまでの時間・保存条件に影響されない新たな解糖阻止物質を開発する事を目的とする.(橋 恵)
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