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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
抗p53抗体 院内測定に向けての検討(承認番号3333-10)
  1. 研究課題名
    抗p53抗体 院内測定に向けての検討
  2. 承認番号,承認日
    平成23年8月16日(承認番号3333-10)
  3. 内容  
      P53は全長393アミノ酸からなり,N末端ドメイン,コアドメイン,C末端ドメインの3つの領域から構成されている.様々の腫瘍でみられる抗p53抗体の抗原エピトープ部はN末あるいはC末に存在する少数のペプチド配列のサブセットに限られる.
    P53タンパク質は,多彩な活性によって遺伝子の異常から生体を守る機能を担っている.その 主な活性としては,遺伝子に異常が発生した細胞における遺伝子転写制御を介した細胞周期進行の制御.遺伝子修復酵素の活性.アポトーシス誘導能が挙げられる.ヒト癌細胞におけるp53遺伝子の変異は,大腸・胃・乳腺・肺・脳・食道などおおくのヒトの腫瘍において起きていることが見いだされ,p53タンパク質に対する自己抗体(p53抗体)が癌をもつ患者血清にみられることが,報告されている.P53抗体は実際に悪性腫瘍において,高い特異性で出現することから,悪性腫瘍の検出に有効という結果が得られ,臨床上有用であると考えられている.
       現在「p53抗体」は院外検査にて測定をおこなっているが,検体提出当日または翌日に結果が出るように,院内測定にむけて検討を行うこととした.(永友 利津子)
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