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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
検査部における新規測定試薬及び測定機器の評価(包括的申請)自動化学発光酵素免疫分析装置AccuraseedによるTRAb,TgAb,TPOAb,FT3,FT4,TSH測定試薬の有用性の検討(追加申請)(承認番号2019300NI-8)
  1. 研究課題名
    検査部における新規測定試薬及び測定機器の評価(包括的申請)
    自動化学発光酵素免疫分析装置AccuraseedによるTRAb,TgAb,TPOAb,FT3,FT4,TSH測定試薬の有用性の検討(追加申請)
  2. 承認番号,承認日
    2021年5月24日(承認番号2019300NI-8)
  3. 内容
     甲状腺疾患の頻度は高く,疫学的な調査では10人に1人が甲状腺疾患を持っていると言われています.甲状腺疾患を診断するうえで,甲状腺ホルモン(FT4,FT3)や甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定は非常に重要であり,経過観察のためにも測定されています.また,橋本病やバセドウ病といった疾患の診断には,抗TSHレセプター抗体(TRAb),抗サイログロブリン抗体(TgAb),抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)の測定もあわせて行われています.これらの検査を用いて甲状腺の機能を正確に評価し,適切な治療を選択するためには,検査値には高い精度と正確性,そして結果を速やかに報告することが求められています.
     自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseedは,反応時間10分で測定可能な装置であり,院内迅速検査への貢献が期待されます.本研究では,甲状腺項目のTRAb,TgAb,TPOAb,FT3,FT4,TSHについて基礎的検討を実施するとともに,有用性および測定時間の軽減がもたらす効果について検証することを目的とします.
     本研究では,廃棄前の残検体を収集して行いますので,患者さんに新たにご負担いただくことはありません.また,解析を実施する前の段階で個人情報とは一切連結できないようにしたうえでデータ管理及び学会発表等を行いますので,個人を特定できるような情報が漏洩することはございません.
     本研究は,東京大学医学部倫理委員会の承認を受け,東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです.本研究に関する費用は富士フイルム和光純薬株式会社と共同契約を結び,その研究費から支出されております.

    連絡先:東京大学医学部附属病院検査部 微量物質分析検査室03-3815-5411(内線 35023)笠原 裕子
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