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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
検査部における新規測定試薬および測定機器の評価(包括的申請)全自動総合血液学分析装置Alinity hgの有用性に関する検討(追加申請審査番号 2019300NI-2)
  1. 研究課題名
    検査部における新規測定試薬および測定機器の評価(包括的申請)全自動総合血液学分析装置Alinity hgの有用性に関する検討
  2. 承認番号,承認日
    2020年4月21日(追加申請審査番号2019300NI-2)
  3. 内容
     血液疾患を分類するには,末梢血液検査(血球数算定,血液像観察),骨髄検査(骨髄像観察),特殊染色,細胞表面マーカー検査,染色体分析,遺伝子解析,生化学検査,免疫検査,病理学的検査などを行い総合的に鑑別が行われます.
     末梢血液検査の血球数算定は自動血球計数器で行われます.測定原理が細胞などの粒子を流体中に分散させ,個々の粒子を光学的に分析するフローサイトメトリー法の自動血球計数器では血液細胞の散布図(スキャッタグラム)や粒度分布図(ヒストグラム)が作成されます.このスキャッタグラムやヒストグラムに急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫といった種々の血液疾患で特徴的なパターンが示されれば血液検査の段階である程度の血液疾患が分類可能となります.その他,様々な疾患において巨大血小板や破砕赤血球,血小板凝集等が見られることがあり,それらに関してもスキャッタグラムやヒストグラムを確認することは早期診断において非常に重要であります.
     全自動総合血学分析装置Alinity hg(資料1)は電気抵抵抗法やフローサイトメトリー法,レーザ誘起蛍光法を用いて血液検体の血球計数,白血球分類,網赤血球の測定,ヘモグロビン濃度の比色定量を行います.
     本研究では,日常の臨床検査に依頼された残余全血検体を用いて,全自動総合血学分析装置Alinity hgを使用し,血液細胞のスキャッタグラムおよびヒストグラムの血液疾患鑑別への応用に関する検討を中心に有用性に関する検討を行います.
    【問い合わせ先】東京大学医学部附属病院検査部 電話:03-3815-5411(内線 35046 ) 常名 政弘
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