HbA1c 国際標準化に関して
HbA1cは,我が国では Japan Diabetes Society(JDS)値が用いられてきました.しかしその一方で,国際的(我が国以外のほとんどの国々)では,臨床・学術の両面に広く用いられているNational Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP)値が採用されており,その測定結果の差(約 0.4%)も明らかとなっておりました.糖尿病診療におけるさまざまな必要性(診断や臨床データなどを国際的に比較できる,日本発のデータの発信などに大きな障害がなくなるなど)が生じたため,我が国のHbA1cも国際標準化へ向けて,変更されることとなりました.
検査部では糖尿病・代謝内科と共同で,いち早くこの国際標準化への移行へ取り組み,2012年4月2日より変更いたします.
各種詳細などは日本糖尿病学会ホームページの各種ダウンロード用ポスター・リーフレット等をご参照ください.
1.HbA1cの表記
東大病院では,
HbA1c(NGSP)は「 HbA1c (N) 」 もしくは 「 ヘモグロビンA1c (NGSP) 」
HbA1c(JDS)は 「 HbA1c (J) 」 もしくは 「 ヘモグロビンA1c (JDS) 」 と表記されます.
2.結果の報告
HbA1c(NGSP) ,HbA1c(JDS) を併記し報告いたします.
HbA1c(JDS)は,換算式にて結果を報告いたします.
3.よくあるご質問とその回答
この件に関する「よくあるご質問とその回答」は,日本糖尿病学会ホームページに記載されております.