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ご挨拶
技師長より
東京大学医学部附属病院
臨床検査技師長 小野 佳一

 大学病院は診療,教育,研究の3つの使命があり,東大病院では「臨床医学の発展と医療人の育成に努め,個々の患者に最適な医療を提供する」という理念と,この理念を現実にするために「患者の意思を尊重する医療の実践,安全な医療の提供,高度先進医療の開発,優れた医療人の育成」という目標を掲げています.検査部においてもこの理念と目標を基本に,患者さんや臨床に必要とされる検査部の構築を目指しています.

 検査部で最も重要な役割は,正確な検査結果を迅速に報告することです.そのために,検査部,感染制御部,輸血部,病理部が一体となって臨床検査の国際基準であるISO15189を特定健診も含む臨床検査全領域で取得し,精度保証された正確な臨床検査結果を報告する検査体制を構築しています.今後もISO15189の認証を継続し,国際的にも通用する臨床検査室の管理運営に努めてまいります.また,可能な限り臨床的に有用な付加価値を付けた結果を報告することにより,診断・治療により貢献できる検査結果の報告を行いたいと考えています.

 近年,臨床検査の分野は細分化され,それぞれの分野で高度な専門性が求められるようになってきました.当検査部所属の臨床検査技師の多くは各種認定資格を取得しており,専門性の高い検査が実施できるよう日々努めています.また,認定資格は一つに限らず,さらなる認定資格取得を目指し自己研鑽に励んでいます.研究においても日常業務の中からテーマを見つけ,研究成果を学会や論文として多数発表を行っています.また,教育施設として医学部の学生教育や臨床検査技師の研修,多施設からの臨地実習生の受入れ等にも力を注いでいます.

 今後も,最善の臨床検査を実施し,必要とされる検査部となるよう皆様からのご指導,ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます.

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技師長より
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