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各検査室の紹介
呼吸機能検査

T 検査室の紹介
 呼吸機能検査室は臨床検査技師(取得資格:二級臨床検査士(呼吸生理学))と呼吸器内科医師2名で担当しています.
 呼吸機能検査,SPO2モニター,簡易睡眠時無呼吸検査を行っています.
 簡易睡眠時無呼吸検査とSPO2モニターの解析は呼吸器内科医師が担当しています.

U 検査の紹介

  1. 呼吸機能検査
     換気障害の程度や手術を行う前の肺の状態を見ます.
    (1).肺活量
      ゆっくり大きく息を吸ったり吐いたりして肺の容量を測定します.
    (2).フローボリュウム曲線
     胸いっぱい大きく息を吸って勢いよく吐き出し最後まで吐きっていただき,1秒量,1秒率を測定します.
    (3).機能的残気量     
     普通の呼吸を数分間くり返して,肺全体の容量を測定します.
    (4).肺拡散能力
     肺での酸素の取り込み具合を調べる検査です.
     検査用のガスを一気に吸い込んで10秒の息止めの後に一気に吐き出します.
    (5).気道可逆性試験 
     気管支拡張薬吸入前後の1秒量を測定し,気管支拡張薬の効果のあるなし(気管支喘息のあるなし)を調べる検査です.
    (6).最大換気量
     約12秒間,できるだけ大きく早い呼吸をして1分間あたりの換気量を測定します.
    (7).気道抵抗      
     ボックスの中に入って呼吸をし,気道の空気の通りにくさを測定します.
    《検査の方法》
     鼻をノーズクリップでつまんで,口には息漏れを防ぐために,マウスピースをくわえて口だけで呼吸します.「吸って,吐いて」「大きく吸って,勢いよく吐いて吐ききって」と技師の掛け声に合わせていただきます.最大努力することで正しく評価できる結果が得られますので何回か同じ検査を行います.また,予測値を出すために検査前に身長,体重を測定します.
    《検査所要時間》
     項目によって要する時間が異なります.また,原則として予約制となっていますので,当日予約の方は待ち時間が長くなることがあります.あらかじめご了承ください.
    《検査のための注意事項》
     ・食直後の検査は,控えてください.
     ・義歯(入れ歯)の方は,外していただいて検査することがあります.
    《精度管理》
     ・精度を保つために,測定機器の精度確認を毎日行い記録しています.
    《感染対策》
     ・病院感染対策マニュアルに準じて感染対策を行っています.
  2. SPO2モニター(酸素飽和度モニター)
     24時間,指先にセンサーを装着して,酸素飽和度を調べる検査です.その間の行動記録を記載していただき解析をします.医師の指示により夜間のみのこともあります.不整脈があるとまれに酸素飽和度が記録できないことがありますがご了承ください.
    《検査所要時間》
     装着に10〜15分程度かかります.
    《検査のための注意事項》
     ・マニキュアは取り除いてください.
     ・指先や装置を水にぬらさないように注意してください.
     ・入浴,シャワーはできません.
     ・翌営業日来院していただきセンサーを外します.
    《検査結果》
     検査結果が出るまでに1週間程度かかります.結果は次回の診察日に担当医からお聞きください.
  3. 簡易睡眠時無呼吸検査
     睡眠時の呼吸の状態を記録し,眠っている間に呼吸が止まっていないかを見る検査です.簡易型の装置を一晩貸し出しますので,夜眠る時に,ご自分で装着していただきます.装着の様子を示したパネルも用意していますので,実際に装着しながらご説明します.装着の難しい方は,着けたままお帰りいただくこともあります.その場合は入浴できませんのでご注意ください.前開きの洋服でお越しいただき上に羽織るものもお持ちください.装置の返却は,翌朝8時30分から10時となっています.必ず翌営業日返却可能な日に予約してください.
    《検査所要時間》
     説明に30分程度かかります.
    《検査のための注意事項》
     ・指先にSpo2モニター(酸素飽和度モニター)を装着しますので指先や装置を水にぬらさないように注意してください.マニキュアは取り除いてください.
     ・鼻センサー装着のためひげを剃り,クリームなどの使用は控えてください.
    《検査結果》
     検査結果が出るまでに1週間程度かかります.結果は次回の診察日に担当医からお聞きください.
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