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各検査室の紹介
免疫・血清検査

T.検査室の紹介
 当検査室は,手作業を多く必要とする特殊な検査を担当するセクションで,主に生化学項目や免疫項目を測定しています.自動化された検査項目と異なり,マニュアル操作で検査を行うことが多く,個々の症例に対して適切な検査手法を選択し、結果を報告するよう取り組んでおります.

 構成人数:2名

 主な測定:蛋白分画,アイソザイム,自己抗体関連,β−Dグルカン,梅毒関連検査etc.

U.検査項目
 1.蛋白分画
 ヒト血清中の蛋白成分は100種類以上から構成されています.各種の疾患や病態の把握のためには,それぞれの蛋白成分の量的変動,質的変動を知ることができる血清蛋白分画測定が有用です.分画はアルブミン,α1グロブリン,α2グロブリン,βグロブリン,γグロブリンの5つに分画されます.個々の蛋白成分が自動分析装置で測定できるようになった近年では,蛋白分画はモノクローナル蛋白(M蛋白)と呼ばれる異常な蛋白を検出する目的で測定されることが多くなっています.また,M蛋白の型を同定するため、免疫固定法(IFE)という検査も実施しております.

 2.アイソザイム
 自動分析で測定される酵素を,電気泳動によってさらに詳しく分類する検査です.これらを検査する事によってより深い病態の解析が可能となります.

 3.自己抗体
 自己免疫疾患の患者さんの血清中には,その疾患に特徴的な自己抗体が検出されます.本検査はそれらの抗体を測定することで診断や治療効果の判定に用いられます.また,膠原病の患者さんの多くが陽性となる,細胞の核の成分と反応する自己抗体である抗核抗体検査も実施しております.

 4.梅毒検査
 性感染症である梅毒の抗体検査です.感染しているかどうかを判別する抗体検査の他,梅毒に感染した場合に治療の効果を見るために必要な抗体価の変動をみる検査を実施しております.

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