HOME
検体検査自動化システム次期更新のための基本構想説明会 
各メーカーからの質問に対する回答

多数のご質問をいただきありがとうございました.
現段階では回答できないものもあり,ご希望にそえず誠に申し訳ありませんが,何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます.
先行して5月12日に掲載いたしました回答と併せてご覧ください.
http://lab-tky.umin.jp/information.html

質問受付は一度締め切りましたが,今後の質問に対しても随時回答いたします.
各検査室への個別質問につきましても,当HPで公開致します事をご了承ください.


【採血室】

Q. 配布資料発表スライドP14.概要より 250〜300名/hの処理能力(特に8時10分〜9時)とあり
  ますが,前ページで採血室での採血患者の処理能力は現状維持とうたわれております.この250〜
  300名という処理能力は現状での処理能力ということでよろしいのでしょうか?

A. 250〜300名/hの処理能力は現状での処理能力です.

Q. 配布資料発表スライドP14.概要より 1患者あたりの平均所要時間は240〜250秒を維持とありま
  すが,この所要時間とはどの時点からどの時点までを指しているのでしょうか?(患者の採血台へ
  着席から離席まで等).

A. 採血所要時間は,患者の呼び出しから終了ボタンを押すまでの時間です.


【第二部門(血糖関連含む)】

Q. 第5世代で求めること,にあります「業務改善につながるソフト面の充実」とは生化学自動分析
  装置ではどのようなソフト面の充実がありますでしょうか?
  例えば,測定結果に対して,ロットやキャリブ日時を保存するといったものでしょうか?

A. 生化学自動分析装置のソフト面充実の上で,以下の内容があれば望ましいです.
 ・使用中の試薬ボトルと次に使用する準備試薬ボトルを区別して管理可能.
 ・反応過程における吸光度変化の異常をリアルタイムに検知可能.
 ・ユーザーからの希望により新たな検知条件を追加可能.
  (M蛋白による混濁,泡混入による吸光度のバラつきの検知条件,レイトアッセイにおける
   直線性異常だけでなく,エンドポイントアッセイにおける外れ値など)
 ・検査情報システムから指示を発信し,検体の反応過程の吸光度を装置から検査情報システム
   へ送信できる.
 ・試薬ボトルの搭載期間,消耗部品の交換時期を管理でき,一定期間を過ぎると表示を切り替え,
  お知らせしてくれる.
 ・検量線を複数保存でき,キャリブレーション失敗時に元に戻すことが出来る.
 ・装置動作時に,検体の測定に使用する試薬を,使用中のボトルから準備ボトルへ簡単に変更
   できる.
 ・1日に必要な試薬量をあらかじめ登録することで,その量以下となった項目を印字でき,試薬
   補充時の参考にできる.
 ・測定終了予定時間が画面上で確認出来る.
 ・精度管理で2SDを外れた項目について,装置が自動で再検依頼を作成してくれる.

Q.「夜間・休日は生化学の子管を作らず,親管のみで運用したい」とありますが,血清で行う生化学
  以外の測定は,そのまま親管で測定するのか,生化学測定の前後で子管を作成するのか,それとも
  親管= 採血管が別,どちらでしょうか?

A. 現在,血清で行う生化学以外(生化学自動分析装置では測定出来ない)の項目として,感染症項目,
  トロポニンIがあります.これらの項目の測定は,緊急検査室に別途配置予定の分析装置(搬送に
  接続していない)にて,そのまま親管で測定することを考えています. したがって,測定の順序
  としては,親管のまま感染症項目およびトロポニンIの分析装置でサンプリングした後,搬送ライ
  ンへ投入する運用を予定しています.
  夜勤・休日は普段搬送ラインを使用しないスタッフも担当し,エラー発生時の対応が困難な場合が
  あるため,現在の搬送ラインでエラー発生頻度の高い分注ユニットは使用せず,子管を作成しない
  予定です.
  現在のところ,夜勤・休日に搬送を使用予定なのは生化学検体のみなので,「夜間・休日は生化学
  の子管を作らず,親管のみで運用したい」の「親管」は,生化学の採血管のみを指します.

Q. 資料名「2.分析機要望一覧」 3/13ページ
  生化学搬送ラインの要望欄の末尾「・血糖親管・院外検体の〜各社専用容器に対した搬送出口が
  必要)」より後の印刷が見切れておりました.続きの文章のご教示をお願いします.

A. 資料に不備があり,申し訳ございませんでした.確認したところ,次期欄の文字が途中で切れて
  いました.該当箇所の続きは以下になります.
 ・血糖親管・院外検体の搬出ユニット
  血糖・ヘモグロビンA1c測定後の血糖親管,院外検体(分注ユニットで自動分注する場合,
  各社専用容器に対応した搬出口が必要)
 ・24時間搬送における搬送ラインの別運用
  夜間・休日は搬送ラインに不慣れな方も業務にあたるため,エラー発生頻度が高い遠心機,
  分注ユニットは使わず,親管のみで運用を希望.検体の流れの案は,発表スライド参照.
  こちらを参考に,効率的な運用案をご提示頂きたい.
 ・自動QCを希望のため,対応可能な搬送ライン,システムが望ましい.
  採血ラインの次期欄も見切れていましたので,下記提示致します.
 ・入院検体搬入口近くにバッファーレーン
  現在の搬送ラインよりも短くなる分,検体渋滞が懸念されるため,現在の検体数を基準として
  渋滞を回避できるよう,適切なバッファーレーンの数,配置をご提案頂きたい.

Q. “検体検査自動化システム次期更新に向けた基本構想説明会”19ページについて
  【懸念すべき事項】に“特殊な採血管でアームで移送できない検体…”とありますが特殊な採血管と
  はどの様な採血管になりますでしょうか?また,搬送システムで処理を予定されている採血管等を
  教えて頂けますでしょうか?

A. 特殊な採血管とは現在では,血沈検査用の採血管を指します.
  現行装置の血沈検査用の採血管は,採血管部分が切り離し可能なケースに収まる構成であり,
  搬入時にアームが採血管部分のみを掴み,ケースと分離してしまう危険性があります.
  そのような事態を防ぐため,血沈検査用の採血管は専用の投入口として,ホルダー上へ搬入
  するようなレーンをご用意頂けないかと思い,今回資料に記載させて頂きました.
  (現在の搬送でいう,割り込み搬入ユニットのようなレーンになります.)
  しかしながら,採用する装置によっては,採血管部分とケースが分離しない採血管となる
  場合もあり,その場合は通常の検体と同様の搬入レーンを使用する形となります.
  搬送ラインで搬送する採血管は,配布資料の「採血管と通過地点」に,搬送予定の採血管の
  一覧がありますので,そちらをご確認下さい.
  搬送ラインで遠心・分注を希望する採血管は,φ16 (生化学採血管,院外血清採血管),
  φ13 (BNP・ACTH採血管,院外血漿採血管)になります.

Q. “検体検査自動化システム次期更新に向けた基本構想説明会”19ページについてです.
  【懸念すべき事項】に“トラブル時に装置毎に子管分注の変更…”とありますが具体的にどの様な運用
  (トラブル対策)を想定されているか教えていいただけないでしょうか?

A. ご指定の19ページには“トラブル時に装置毎に子管分注の変更…”の記載が見当たりませんでした
  ので,該当の記載があった33ページについてご回答させて頂きます.
  ホルモン,腫瘍マーカー,感染症検査は一つの子管で複数の分析装置にて測定しており,ある装置
  が故障した場合に,その他の分析装置で測定する項目の結果報告の遅延が予想されます.
  その場合,故障した装置の項目だけ別分注で子管を作成し,搬出させることで,他の分析装置で
  測定する項目の報告遅延を最小限にとどめられると考えています.
  他により良い運用方法等ございましたらご提案いただけると幸いです.

Q. AIA2000で測定されているβHCGですが,尿検体は測定していますか?
  (5/13ページ現在搭載項目欄)

A. 尿検体のβHCGは測定しておりません.(HCGは測定しております.)

Q. PIVKAは高速凝固促進剤入りの採血管を使用した場合,測定値に影響がある事が報告されていま
  す.そこで現在PIVKA測定用に使用している採血管に関する情報の開示をお願いします.

A. 生化学検査と同じ採血管(SEKISUI インセパックII 生化学・血清学検査用 高速凝固促進剤・
  分離剤入)を使用しております.

Q. トロポニンI“高感度”の定義を満たす,具体的性能や要求事項がありましたら開示願います.
  (説明会資料33ページ 他)

A. 現在,トロポニンI測定試薬として「アーキテクト®・ high sensitive トロポニン I」を使用して
  おります.こちらの測定試薬と同等の性能を満たす試薬を希望しております.

Q. 生化学検査同様,微量物質検査の24時間搬送稼働の構想はございますか?

A. 現在のところ,24時間搬送稼働の構想はありません.

Q. インスリン,CPRが微量検査室に移行され,搬送接続された分析装置に移行された場合,検体は
  血清に変更される可能性が有ると言うことですか?(6/13ページの次期欄)

A. 現在は,血漿でのみ測定することを考えています.

Q. 現行品のスフィアライトIRIは外因性インスリンとは反応するキットでしょうか?

A. 現行品は,ヒトインスリン製剤とは100%反応します.アナログ製剤は反応しますが,製剤の種類
  により反応性が異なっています.現行品について検討した資料がありますので,必要でしたら,
  直接,血糖検査室までお問い合わせください.


【第三部門】

Q. “スリープモードの搭載”とありますが,これはどのような機能(仕様)か教えてください.
  (説明会資料51ページ)

A. 一定時間装置を使用していないと,パソコンのスリープモードのように低電力モードに切り替わる
  機能が搭載されていることを望みます.夜勤中のバックアップ機を使用することはほとんどありま
  せんが,万が一測定したい場合に,装置を立ち上げるところから始めると時間がかかってしまいま
  す.

Q. “CD34陽性細胞数に相当する項目の測定が可能“とありますが,フローサイトメーターによるCD34
  モノクローナル抗体測定との使い分けや運用方法などの情報開示をお願いします.
  (説明会資料51ページ)

A. 現在,血液内科や小児科で自己末梢血幹細胞移植を目的とした自己末梢血幹細胞採取(以下,ハー
  ベスト)を行う場合,朝採血で提出される血算検体を使用して,シスメックスのXN-9000で測定
  可能なHPCの個数を報告しております.この値はCD34陽性細胞数に相当する測定値であり,自動
  分析装置ですと数分で測定でき,担当医に迅速に結果を報告することが可能なため,当日ハーベス
  トを行うに適しているかを朝の段階で判断できます.
  フローサイトメーターによるCD34モノクローナル抗体測定は,ハーベストを施行することが決定
  した後,実際に採取した検体を用いて,十分量の幹細胞が採取できているかの確認を行うために
  使用しております.

Q. 血液・形態検査室と血栓止血検査室からは「運用面で考慮すべき事項」として,お互いの「連携」
  を挙げておられますが,ここで示す「連携」とは具体的にどのようなことを想定されていますか?

A. 血液・形態検査室と血栓止血検査室は同じ部門に所属している検査室です.それぞれの検査室に
  当日何人の要員がいるか,どの検査依頼がどの程度来ているかなど,日々の業務量に応じてお互い
  の業務のバックアップができるような体制を取っております.お互いの状況が把握できるよう,
  検査室同士が近いこと,なるべく検査室の間に壁になるようなものがないことなどが考慮すべき
  事項と考えております.


【輸血】

Q. アーキテクトHBeAg・HBeAbのセロコンバーションの検出が現状と近いものとありますが,現行
  品のデータ開示は可能でしょうか?

A. セロコンバージョン検出が現状と近いもの,すなわち相関性,一致性が近いものとなりますが,
  実際に比較測定を行わないとデータの解釈は困難であると考えます.つきましては,比較データが
  そろい次第,回答させていただきます.なお,より詳細なご説明が必要であれば,直接検査室に
  お問い合わせください.

Q. 輸血検査室の次期分析機要望として,現在アーキテクトi1000の部分に「緊急検査機としてではな
  くルーチン機2台運用の中の1台を緊急検査に使用し,可能であれば腫瘍マーカーやホルモン項目の
  搭載を希望」とありますが,微量物質の装置と統合して使用するという構想になりますか?

A. ご指摘いただいた通り,希望として微量分析室に関連する装置と統合して測定したいと考えてお
  りセロコンバージョンの時期が現行装置と相関するもの(ほぼ一致するもの)を希望いたします.


【全体】

Q. 尿化学の分析装置は,尿ラインに接続しないことになっていますが,何故でしょうか?

A. 当検査部第2世代搬送システムでは,尿化学分析装置は尿搬送ラインに接続しておりました.
  第3世代以降は予算の都合により,接続しておりません.

Q. 「24時間搬送」とありますが,血液・凝固ライン,尿ラインも24時間搬送運用するのでしょう
  か?

A. 血液・凝固ライン,尿ラインの24時間搬送は今のところ考えておりません.

Q. 資料名「2.分析機要望一覧」 全般
  次期「新リース」でご要望頂きました遠心機につきまして現行遠心機の型番と使用バケットのご教
  示をお願いできますでしょうか?

A.
 ・採血室:テーブルトップ遠心機2420(久保田商事株式会社)+
  使用バケット:054-6820(4本×4)
 ・搬送ライン:自動遠心機(型番1096-1206003)(株式会社ids)+使用バケット(10本×4)
 ・血液検査室:ユニバーサル冷却遠心機5910(久保田商事株式会社)+
  使用バケット:055-4740(20本×4)・055-4780(12本×4) ・055-6070(4本×4)
 ・血糖検査室・血栓止血検査室:ユニバーサル冷却遠心機5910(久保田商事株式会社)+
  使用バケット:053-5820(12本×4)
  ・緊急検査室:テーブルトップ遠心機4000(久保田商事株式会社)+
  使用バケット:053-5820(12本×4),
  テーブルトップ冷却遠心機2800(久保田商事株式会社)+使用バケット:054-6820(4本×4)

Q. 幹事メーカーの業務は提案書を作ることという認識でいいのでしょうか?その場合は実運用を行う
  メーカーは別途入札で決まるのでしょうか?

A. 幹事メーカーとして入札される予定の場合は,できれば検体検査システム全体のご提案をお願い
  いたします.ただし,6月20日締切の段階では,部分的な提案でも構いません.
  各メーカーからのご提案を元に,我々が仕様書を作ります.
  仕様書を満たし,落札された時点で幹事メーカーが決定します.
  なお,入札に関する情報は今のところ詳細未定です.参考として,過去2回の更新時入札公告を
  掲載いたします.
  <官報1><官報2

Q. 「幹事メーカー」の具体的な役割・業務範囲を教えてください.

A. 入札にて決定された「幹事メーカー」には,更新に関する統括を行っていただきたいと考えていま
  す.
 (例)更新に関わる各分析装置メーカーとの調整,設備工事に関する手配,
  装置の設置スケジュール調整 等々

Q. 幹事候補メーカーから提出される提案資料にはどの程度の具体性を想定されていますか?
  (コンセプト提案までか,具体的な機種名・台数・レイアウトまで落とし込んだものか等)

A. レイアウト,運用,コスト等詳細なご提案を頂きたいと思います.また,検査室単位のような部分
  的な提案でも構いません.

Q. 幹事メーカーの選定方法および提出された提案資料の評価方法を教えてください.

A. 入札で選定します.
  各メーカーから提案いただいた資料で,
  ・全体ないし部分的に我々の要望に合致するもの,またはそれ以上のもの
  ・予想される価格が現実的なもの
  を評価し,仕様書内容に盛り込みます.

Q. 分野横断的な質問(検査システム,搬送システム,全体レイアウトに関する件など)についての窓
  口は影山様でよろしいでしょうか?

A. 影山までよろしくお願いいたします.訪問の際にはできる限り事前にご連絡ください.

Q. 現行「買取」されている機器については継続使用することが必須でしょうか?

A. 基本的には継続使用を考えていますが,状況に応じて判断いたします.

Q. コスト提案するに当たり,項目ごとの検体数・分析条件(QC・CAL間隔等)をご教示ください.

A. 項目ごとの検体数・分析条件は以下になります.
  なお,キャリブレーションは試薬ロット変更時やQC変動時等に実施しています.



Copyright © 東京大学医学部附属病院検査部. All Rights Reserved.