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60周年に寄せて(2015年)
腹部エコー検査

  腹部エコーは2000年11月に臨床検査技師が消化器内科外来のエコー室に出向し検査に参加させていただいたのが始まりでした.検査部60周年と比べて歴史は浅いとはいえ,今年で15年目となりました.当初は今のような最新式の超音波装置はなく,レポートは手書き,写真は切り貼りしながら検査を行っていたのを思い出します.2003年8月に泌尿器エコー,2004年6月に甲状腺エコーを開始,2006年10月には新棟(中央診療棟U)に移転しすべての検査が検査部生理検査室で行えるようになりました.移転と同時に最新式の超音波装置やレポート作成システムが導入され検査効率が飛躍的に向上した年でもありました.2007年7月から検診部へ技師の派遣,2014年4月から関節エコーを開始し,現在に至っております.2014年6月にはレポート作成システムの更新があり以前より操作性が向上し,トラブルなく稼働しています.
  現在,腹部エコー室に配属の臨床検査技師は総勢7名でそのうち5名が超音波検査士の資格を有しています.残りの若手技師2名も超音波検査士習得を目指して日々努力しております.超音波検査はCTやMRI検査とは違い,検査施行者の技量に大きく依存してしまう検査です.誰が担当しても見落としなく診療に役立つ情報を臨床医に提供できるようにするのが検査室の目標です.幸いなことに腹部エコー室は通常の検査でも担当教員や消化器内科の先生方に直接指導して頂ける環境にあります.先生方の指導の元,日々精進し,さらに学会や講習会にも積極的に参加しスキルアップできるよう努力して参ります.また,2011年から始まった院内研修医を対象とした腹部エコーハンズオン講習会はおかげさまで好評をいただいております.今後も診療以外含めた様々なニーズに答えられるよう前向きに取り組んで参ります.                     

岩井 友美

【腹部エコー検査件数の推移】

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