杉岡 陽介
2000年11月1日 この日より検査部腹部エコー室はスタートした.総勢2名.
検査部内で技師のみで働いていた環境から一変しドクター中心の世界へと出向しはじめた.
もちろん,医者の常識と検査技師の常識は大きく違うわけで略語や治療法を知らない検査技師にとってはまったく別の世界の言葉,異国の言葉としか認識できなかった.今でも思い出さずにはいられない初日の事件,CTを見せられてS8のSOL,earlyでHigh,lateでlowでしょ,これHCCに間違いないから,じゃあやってきて・・・.
まったく何を言っているのかさっぱりわからない言葉だった.この文章を読んで頂けてる他部署の方も何が書いてあるのかさっぱりわからない事だろうと思いますが.エコー以前に常識的な部分の違いに大きな戸惑いのあった2000年の冬だった.エコー室の仕事は外来のエコーだけではなく消化器内科の先生の計らいにより治療室での仕事,消化器内科カンファランスへの出席,病棟での教授回診に出席と多くの事を学ぶ機会を与えて頂いた.
消化器内科教授小俣先生の回診は実に興味深いもので病院を実感でき検査部で働いているだけでは絶対に見ることのできない事だった.RFA治療の補佐として実際の治療室で働き検査技師が治療現場にいて必要とされる事が検査技師にとってこれからの方向性,生きる道の一つ等々と思った.開設から5年が経過し腹部エコー担当は外来に3名,病棟部門に2名,計5名となり消化器内科,泌尿器科,腎臓内分泌代謝内科(甲状腺)の外来エコーに出向しています.今後さらなる発展を続ける腹部エコー室です.次回の記念誌を期待して頂きたい.
腹部エコー室の歴史
2000年11月1日 消化器内科腹部エコー室への出向開始
2002年4月から1年間 杉岡,筑波大学病院へ人事交流
2003年4月 杉岡初代腹部エコー室主任就任
2003年8月 泌尿器科への出向開始
2004年4月 腹部エコー室総勢3名となる
(病棟部門とのタイアップスタート)
2004年6月 腎内分泌代謝内科の甲状腺エコーへの出向開始
2006年10月 中央診療棟2期に検査部腹部エコー室開設予定