湯浅 薫
病棟部門は平成14年に医療の標準化委員会での要望を検査部で実施していくことや将来の検査部は,中央部門で検査をするだけでなく,臨床や患者のニーズにあわせてベットサイドですぐに検査する体制が必要である考えて,設置された部門です.現在の業務内容及び変遷は次の通りです.
業務の流れ
平成14年12月 病棟検査技師2名配置される 外科HCU・12北の血糖検査の実施
ICU・血液ガス分析装置のメンテナンス
ICU カンファレンス出席
ICU等病棟検査(EEG・ECG・ABR等)実施
平成15年 1月 病棟一部フロアーにてECG検査実施
4月 病棟検査技師3名になる
A棟すべての簡易血糖検査補助及び全病棟簡易血糖検査の指導開始
5月 すべての病棟にて出張ECGの実施
PSG電極装着の実施
11月 病棟部門体制合同検討WGの実施
平成16年 4月 病棟検査技師4名(但し1名は腹部エコーと兼任とする)
一部シフト勤務の導入
5月 PSG検査の解析の実施
平成17年 3月 病棟出張検査の依頼システムの開始(病棟EEG・ECG)
(全病棟の依頼・救急外来依頼に対応.但し一部生理検査室に依頼)
* この他,必要時は病棟検査に対応.出血時間・筋電図検査等
検査件数の変遷
現状と今後の展望
歩み始めたばかりの病棟部門は,病棟という検査部から離れた場所で,他の医療スタッフと連携して検査を行うために,言葉の過不足による混乱,気配りの足りなさ,看護師長からの苦情などが多くありました.しかし現状では検査部の技師が,病棟で仕事をする事が病院全体の周知になってきていると思います.今後どの様に病棟検査を展開するかで,病院での検査部の存在意義も高くなり,また,患者さまに臨床検査技師の存在を理解していただけると考えます.
まだ,ベットサイドではどのような検査が必要で,緊急に即応でき患者サービスの向上と医療の標準化に貢献できるが判らないところが多く,業務内容は日々変化していくと思いますが,検査部全体の支援の下,患者さまの立場に立ったサービスの提供し中央の検査部と臨床との隙間を埋める存在として双方に有効に利用できる部署になることを望みます.