HOME
50周年に寄せて(2005年)
心電図検査室10年の変遷

佐藤 美知子

  平成7年時点で心電図検査室で行なっていた検査は,心電図検査として安静時12誘導心電図・CV-RR・3分間記録・OD検査・マスター負荷試験で,その他24時間ホルター心電図の解析を行なっていた(トレッドミル検査は,機器を提供して循環器医に検査を依頼).
  心電図検査室の最近10年間の変遷は,
1)12年2月よりエルゴメーターを用いて運動負荷と呼気ガス分析を行なう心肺機能検査を開始.
2)平成13年5月〜平成14年3月の間,ホルター心電図解析は定員と共に心エコーに移行(ホルター心電図の装着は心電図で担当).
3)平成14年12月より午後のトレッドミル検査の補助(電極装着)に入る.
4)平成15年1月より病棟部門発足を期に病棟の出張心電図が病棟部門に移行(心電図検査室として,病棟出張はホルター心電図装着のみとなる).
5)平成15年4月から脈波伝播速度を開始する.当初は診療端末での検査依頼は出来ず,心電図検査時のコメントで対応 (オンライン入力が可能となったのは平成17年3月).
6) 平成15年7月よりマスター負荷試験を中止,トレッドミル運動負荷試験で対応.
7)平成15年秋より,東大病院職員検診において心電図検査を検査部で担当.保健センターに出向き,1000人近くの心電図を記録.
8)平成16年3月には24時間血圧測定可能なホルター心電図の記録器購入に伴い,ホルター心電図のオプションとして24時間血圧測定を開始.
9)平成17年1月より採用時の健診で心電図検査が必須となり心電図検査室で対応する.
  一時は循環器を担当する技師は心エコー,ホルター心電図の解析が出来るようにとの方針があったが,現在の検査部の方針は,心電図検査と呼吸機能検査を一つのグループとしてお互いカバーできる体制を構築することとなっている.今現在平成17年7月時点での心電図検査室の定員は5名で行なっている.

Copyright © 東京大学医学部附属病院検査部. All Rights Reserved.