50周年に寄せて(2005年)
採血室の現状
小川 桂子
採血室のシステムが現在のシステムになって6年になる.外来でオーダーされた検査内容は患者が検査部の受付を通過することにより,採血管の種類と本数及び採血量の情報が送られ,採血管にラベルが貼られて採血者の元に搬送される.採血後,採血管ごとホルダーに乗せると自動的に測定機まで送られ,測定される.結果はリアルタイムで外来の端末に送られる.このシステムにより,待ち時間の短縮,ラベルの貼り間違いの回避,測定結果の時間短縮等による診察前の検査等が可能となり患者サービスの向上につながっている.このシステムが始まった当初は採血患者数が600〜700人/日だったのが今現在800〜900人/日が普通となり,採血時間も8時10分から16時30分と延長された.採血者も看護師が主体だったが,現在では検査技師が大半をしめ看護師は患者の容態が悪くなった時や採血の難しい患者・小児の採血等技師では対応できない場合のためにわずか2名になってしまった.技師も9名(専任が3名)各部署から交代で出向し採血技術のレベルも上がっている.又,以前は自動ドアの開閉がなされ中の様子がわからないので,患者の待ちのイライラがつのったが現在ではドアは開放し,中での採血進行状況がわかり,テレビの設置などもあり,待ち時間に関しての苦情は以前に比べて少なくなっている.