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東大病院検査部の歴史
検査部生理部門が新中央診療棟2に移転
はじめに
  院内の皆様方には,いつも検査部の運営にご協力いただき,ありがとうございます.ご存知のように,検査部の生理検査部門は,すべて集約される形での新中央診療棟2への移転を完了し,2006年11月6日より新たに業務を開始しております.部屋が新しくなっただけでなく,腹部エコー検査等の中央化,Vascular Boardを支える無侵襲血管検査の拡充がなされたとともに,検査の依頼と結果報告は,原則,電子化され,病院情報システムで報告書や画像が閲覧可能となりました.以下に各検査室の簡単な紹介をさせていただきますが,検査部一同,東大病院の質の高い医療を支えるため,いっそう努力いたすつもりでございますので,今後とも何卒よろしくお願い申し上げます.
24番受付
  24番受付は,生理検査部門の「顔」に相当し,検査前に先ずこの場所でIDカードまたは患者IDバーコード(リストバンド)を利用して受付が行われます.当受付で,検査内容のリストが手渡され,各検査室が案内されます.このリストには,患者番号バーコードと各検査依頼番号バーコードが印刷され,検査の際の取り違いなどが起きないよう工夫されています.また,中待合には,液晶モニターが設置され,テレビ,検査案内,各検査の混雑状況をリアルタイムに表示しています.
電算機室
  電算機室は,生理検査部門システムの「心臓部分」で,当部門のほぼ中央に位置し,個人情報の保護の面から常時施錠されています.今回の移転を機に,将来の電子カルテ化に対応した新たなシステムが導入されました.これにより検査の詳細な依頼内容もデジタル化して伝送され,結果も検査終了後,早い場合は5分程度で診療端末において参照することが可能となりました.
呼吸機能検査室
  呼吸機能検査室は新中央診療棟2の病棟側に位置し,新規に導入した2台の呼吸機能検査装置を擁する主検査室など4部屋から成ります.新装置は検査準備の回路内の乾燥が早く,今後の手術症例の増加へ向けた多くの術前検索への対応が可能になりました.また今回導入された電子報告書システムは検査終了と同時にフローボリューム曲線などの画像情報と共に自動判定が閲覧でき,外来での手術適応の判断に活用いただけると考えております.
心血管超音波検査室
  移転を契機に心エコーの静止画と動画をデジタル保存しています.レポートには静止画のみを添付し診療端末で閲覧していただいておりますが、将来は動画配信も行います.現段階では,心エコー室を訪ねていただければ,動画の閲覧も可能です.また,Vascular board立ち上げに連動し,血管外科,循環器内科の協力のもと,血管エコーも徐々に充実を図っています(放射線科での血管エコー検査はクローズしました).こちらのご利用もよろしくお願いいたします.
心電図検査室
  新心電図検査室は新中央診療棟2の24番から入って左側に位置します.新規検査として,Vascular board関連検査の一つである CAVI(心臓足首血管指数),ABPI(足関節上腕血圧比)検査装置を導入し,動脈硬化の評価を行っています.心電図だけでなく,循環器科の協力のもと電子報告書システム導入により,運動負荷心電図,ホルター心電図の報告書にkeyとなる心電図波形を添付した結果や,CAVI・ABPIの報告書も診療端末から閲覧できるようになりました.
腹部甲状腺超音波検査室
  新中央診療棟2の最も外来棟寄りの部屋で,従来別々の場所で行われていた各診療科の検査をまとめ、消化器内科,腎臓内分泌内科,胃食道外科,肝胆膵外科,泌尿器科各医師に検査部スタッフが参加して腹部及び甲状腺超音波検査を行っています.移転を機に,原則としてエコーフィルムをカルテに添付しての結果報告は廃止され,診断結果は検査終了後速やかに診療端末にて閲覧いただけるようになりました。機器の管理運用も一元化され,より効率的に行われるようになると期待しています.
神経生理機能検査室
  新中央診療棟2の入院棟A寄り南側に位置する,神経ワークスペース(脳波,筋電図,磁気刺激,サーモグラフィ),平衡機能室(重心動揺,眼球運動),脳磁図室(脳磁図,光トポグラフィ)の3部屋から成ります.磁気刺激による誘発筋電図と光トポグラフィの2検査は,今回の移転を機に新たに導入されております.機能的な機器配置により,神経生理関連の多様な検査項目を効率的に施行できるよう心がけ,関連診療科の先生方にも開かれた検査診療空間の提供となることを願っております.
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